様々な不妊の原因
不妊には、病的なものから単なるストレスまで、さまざまな原因があります。それはもちろん女性側に限らず男性側にも可能性はあります。不妊症と呼ばれる主な症状をご紹介します。
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まずは女性因子の“排卵障害”と呼ばれる原因。
■多嚢胞性卵巣症候群
卵巣の膜が厚くなり、成熟した卵子が外へ出ることが出来なくなる。代表的な排卵障害。黄体機能不全を伴うケースが多い。巣の膜が厚くなり、成熟した卵子が外へ出ることが出来なくなる。代表的な排卵障害。黄体機能不全を伴うケースが多い。
■黄体機能不全
体温を高く保ち妊娠を持続させる役割をもつ黄体ホルモン(LH)が少ない。高温期が10日未満の場合や、高温期と低温期の体温の差が0.3℃未満の場合は黄体機能不全である可能性が高い。
■高プロラクチン血症
非妊娠時にもかかわらず、プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)が異常に分泌し、排卵を抑制してしまう。無月経、無排卵月経、乳汁分泌などが起こる。
■頚管粘液分泌不全
子宮に精子が入りやすい状態に欠かせない頚管粘液が少ないこと。クロミッドなど排卵誘発剤の副作用で、粘液が少なくなることもある。
次に“着床障害”と呼ばれる原因。
■子宮内膜症
子宮の内腔以外の場所にも子宮内膜が生育している状態。子宮内腔で起こるのと同様に、毎月その場所で内膜が増殖と剥離出血を繰り返す。
■子宮筋腫
子宮内にできる良性の腫瘍のこと。不妊の直接的な原因になるとは言い切れないが、妊娠への妨げになる可能性もあるので手術を行う。
■子宮奇形
先天的な子宮の奇形。流早産や着床障害の原因にもなる。
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次に男性因子、“機造精能障害”と呼ばれる原因。
■無精子症
精液内に精子がない状態。原因として、精巣で精子が作られない場合(機能性・非閉塞性無精子症)と、作られた精子が出てこない場合(閉塞性無精子症)とがある。
■乏精子症
精子濃度が2000万/ml以下の状態。不妊治療の場合自然妊娠は難しく、顕微授精法などで治療を行う場合が多い。
■精子無力症
精子の運動率が50%を切る状態だと精子無力症と診断される。原因としては前立腺炎や睾丸の炎症、精索静脈瘤などがある。
■精子奇形症
正常形態精子が15%未満の状態。形態のよい運動精子を選んで顕微授精することで、受精させることは可能。
ほかに“精路通過障害”と呼ばれる原因。
■閉塞性無精子症
精巣で精子がつくられているものの、精路に通過障害(閉塞)があり、精液中に精子がでない状態。
■逆行性射精
射精時に精液が尿道から出ずに膀胱内に入る状態。前立腺手術をおこなった際の合併症として起こる。
最後に“性行為障害”。
■射精障害
射精ができない状態
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