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不妊症の原因と治療法
■多嚢胞性卵巣(PCO)、多嚢胞性卵巣症候群(PCOC)
現在、PCO、PCOCに対する治療法は確立されていません。 妊娠を希望する女性の場合はこの病気が排卵障害の原因となっている場合が多いため、排卵誘発剤(ほとんどがクロミフェン)投与での治療が一般的です。
黄体機能不全 体を妊娠しやすい状態に導くため、排卵後にhCG注射を打つ、もしくはプロゲステロン(黄体ホルモンを補う薬)で黄体機能の維持をはかります。排卵誘発剤を併用する場合も多いです。
■高プロラクチン血症
原因によって治療法も変わります。下垂体からのホルモン分泌異常が原因の場合、プロラクチンを低下させる薬(一般的にブロモクリプチン)での治療がおこなわれます。
下垂体腺腫などの腫瘍 が原因の場合は手術療法、放射線療法がおこなわれることもあります。
■頚管粘液分泌不全
排卵前にエストロゲン注射、プレマリンなどの薬物療法でホルモン分泌を促すのが一般的です。
■子宮内膜症
症状がさほど重くなく治療歴も浅い場合は、直接的な治療はおこなわずタイミング法などでしばらく様子を見る場合もあります。 症状が進行しており子宮や卵管、卵巣に癒着がある場合、チョコレート嚢腫がある場合などは腹腔鏡手術によってそれを取り除きます。
■子宮奇形
必要に応じて子宮形成術をおこないます。 無精子症(機能性・非閉塞性無精子症) 下垂体・視床下部の障害による精巣障害の場合、ホルモン補充療法などにより精子形成を促します。
■乏精子症
漢方や薬物治療をおこないます。それでも効果が得られない場合は人工授精、体外受精をおこなう場合もあります。 精子無力症 漢方や薬物治療をおこないます。それでも効果が得られない場合は人工授精、体外受精をおこなう場合もあります。
■精子奇形症
精液を清浄したあとに運動精子数によって、人工授精、体外受精、顕微授精と治療法が変わるようです。
■閉塞性無精子症
通過障害を解除する精路再建術をおこなうか、難しい場合は清掃から直接精子を採取し、顕微授精によって卵子と受精させ胚移植をおこないます。
■逆行性射精
薬物治療をおこないます。それでも効果が得られない場合は人工授精、体外受精をおこなう場合もあります。
■ED、射精障害などの性機能障害
病気ではなく精神的なものが関係してくるので、カウンセリングや生活改善に取り組みます。亜鉛やマカなども性機能障害に効果的だと言われています。
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