不妊用語一覧
たくさんの専門用語がある不妊治療。初めて聞く言葉も多いのでは?普段の生活ではなかなか耳にしない不妊治療用語をまとめました。
・ART(高度生殖医療)・・・体外受精、胚移植、顕微授精など、保険適応外の高度な生殖医療のこと。
・黄体機能不全・・・排卵後特に増えなくてはいけない黄体ホルモンが不足している状態です。基礎体温の高温期が10日未満と短いことなどが特徴。
・黄体ホルモン(LH)・・・排卵後の卵胞から黄体ホルモンは分泌されます。子宮内膜を整え、体を妊娠しやすい方向へいざなうホルモンです。
・基礎体温・・・朝目覚めて起き上がる前に専用体温計で計測する。妊娠を望むには欠かせない情報をたくさん持っています。
・逆行性射精・・・射精時に精液が尿道から出ずに膀胱内に入る状態。前立腺手術をおこなった際の合併症として起こる。
・クラミジア感染症・・・性感染症のひとつ。自覚症状があまりなく気づかない場合が多いが、放っておくと子宮外妊娠や不妊症の原因となる。
・頚管粘液・・・おりもののこと。子宮へ上がっていく精子を助ける重要は働きをもつ。
・顕微授精(ICSI)・・・顕微鏡を用いて精子と卵子を受精させる方法。
・高温期・・・基礎体温において、排卵後、体温が上がっている期間のこと。高温期が3週間続けば妊娠の可能性大。
・抗精子抗体・・・体内に入ってきた精子を異物ととらえ、精子の働きを妨げてしまう抗体のこと。
・高プロラクチン血症・・・非妊娠時に関わらず、乳汁を分泌させるプロラクチンの分泌値が高くなり、排卵を抑制させてしまう状態。
・クロミッド(クロフェミン)・・・代表的な排卵誘発剤の一種。
・子宮内膜症・・・子宮の内腔以外の場所にも子宮内膜が生育している状態。子宮内腔で起こるのと同様に、毎月その場所で内膜が増殖と剥離出血を繰り返す。
・子宮奇形・・・先天的な子宮の奇形。流早産や着床障害の原因にもなる。
・子宮筋腫・・・子宮内にできる良性の腫瘍のこと。不妊の直接的な原因になるとは言い切れないが、妊娠への妨げになる可能性もあるので手術を行う。
・子宮鏡検査・・・専用の内視鏡で子宮腔内を検査する。
・子宮卵管造影検査・・・子宮口からカテーテルを子宮の中に入れて、造影剤を注入し、X線撮影をする検査。これにより卵管の詰まりが解消されることもあり、治療も兼ねた検査といえる。
・人工授精(AIH)・・・採取した精子を、人為的に子宮内に注入すること。自然妊娠に極近い方法である。
・受精・・・卵子内に精子が入ること。
・精液検査・・・精液を採取し、精子の数や運動率を調べること。
・精子奇形症・・・正常形態精子が15%未満の状態。形態のよい運動精子を選んで顕微授精することで、受精させることは可能。
・精子無力症・・・精子の運動率が50%を切る状態だと精子無力症と診断される。原因としては前立腺炎や睾丸の炎症、精索静脈瘤などがある。
・体外受精(IVF)・・・卵子と精子をそれぞれ採取し、体外で人為的に受精させる方法。その後胚移植がおこなわれる。
・タイミング法・・・基本的な不妊治療のひとつ。定期的に卵胞の育ち具合を調べ排卵日を予測する。
・多嚢胞性卵巣症候群・・・卵巣の膜が厚くなり、成熟した卵子が外へ出ることが出来なくなる。代表的な排卵障害。黄体機能不全を伴うケースが多い。巣の膜が厚くなり、成熟した卵子が外へ出ることが出来なくなる。代表的な排卵障害。
・チョコレート嚢腫・・・子宮内膜症により、卵巣のような出口のない場所で出血が繰り返され、チョコレートのような液体となりたまってしまう状態。
・低温期・・・基礎体温において、月経から排卵までの低温の状態の時期。
・胚・・・受精卵のこと。
・排卵誘発剤・・・排卵を促す薬のこと。
・ヒューナーテスト(フーナーテスト)・・・性交後できるだけ早く診察を受け、頚管粘液内の精子の運動率などを調べる検査。
・腹腔鏡検査・・・腹部に小さな穴をあけ腹腔鏡を挿入し、中を詳しく観察する。
・卵胞・・・排卵前の卵子を、卵巣内で包んでいる袋。
・卵胞刺激ホルモン(FSH)・・・性腺刺激ホルモン。おもに低温期に分泌され、卵胞の発育を促す役目をもつ。
・卵胞ホルモン(エストロゲン)・・・おもに排卵期に分泌され、卵胞を成熟させ頚管粘液を分泌させるはたらきをもつ。
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