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不妊治療を見守る
不妊治療に励む夫婦には、周囲の理解が必要です。
まずは家族の理解。ご夫婦の両親の立場からすれば、早く孫の顔を見たいと切に願うでしょう。ですがその気持ちは本人たちには痛いほど伝わっています。あえて口にだして急かすようなことは絶対にやめましょう。
「子供ができない、産めない」ということを非難する言葉はもってのほかです。もし自分が言われたらどんな気持ちになっただろうかと考えてください。
「応援してるからね」と励ます言葉をかけてあげてください。
そして職場や社会の理解。 私の経験上、「既婚」だと分かるとほとんどの方が「子供は?」と聞いてきます。 それは驚くほど自然な流れで、決まり文句ですよね。「まだです」と答えると「なんで?」「作らないの?」と聞き返す人もとても多いです。子供はいらないと思っている人になら気になる言葉ではないですが、子供が欲しくて頑張っている人に対しては、地雷を踏む言葉です。まして「できないの?」「○○に原因があるんじゃないの?」「病院行った?」なんて言葉は言語道断。多くを語ろうとしない相手に対しては、気持ちを察して、根掘り葉掘り聞かないようにしましょう。不妊治療を打ち明けてくれた相手に対しては、「頑張ってね、妊娠できるといいね」その一言で十分です。
不妊治療に励む人にとって、子供を持つ人からの「すぐできるよ!」という励ましは受け入れがたいものです。不妊という言葉に無縁だった人なら尚更です。「私には○○さんの気持ちは全部は理解できないかもしれないけど」と言われるだけでも、言葉の受け入れ方は全然違います。
不妊治療を軽んじた発言は絶対にやめましょう。 不妊治療とは経験したことのない人の想像以上に、精神的、肉体的につらいものなのです。
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